Mami 夢 Memo

現役大学生のメモ的読書レビュー(その他オムニバス)

原画たくさん!栄三越「ムーミンの絵本の世界展」

日栄でショッピングしていたところ、

とても心惹かれる展覧会に出会いました。

 

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名古屋市の栄・三越で開催中の

ムーミンの絵本の世界展」

 

よくデパートでこういった展覧会が

行われていますが、

どうしても小規模で見ごたえがないような

気がしていました。

 

しかし、ムーミンが大好きだったのと、

8/11~8/21までという期間の短さに、

ぜひ行っておこうと思い立ったわけです。

 

ムーミン誕生から現在まで引き継がれる原画

今回の展覧会のテーマは、

ムーミンの絵本に用いられる原画。

 

ムーミンの絵本なんだから、

当時出版された古いものが並んでいるのか?」

と思いきや、そんなこともありません。

 

確かに、前半部はムーミンの生みの親である

トーベ・ヤンソン氏の直筆原画が多く展示されています。

 

しかし、最近になって出版される

新しいストーリーの絵本は、

トーベの絵のタッチを引き継ぎ

現代のアーティストが作成しています。

 

よって、この展覧会では

トーベ氏によるムーミン登場期の原画から、

現代に引き継がれるムーミンの世界観まで、

時代を超えて愛される独特のタッチを

楽しむことができます。

 

ムーミン初期の絵本「それからどうなるの」

「ムーミン それからどうなるの」の画像検索結果

引用元 

日本でムーミンといえば

アニメのイメージが強いと思いますが、

もとはそのような子供向けのものではなく、

童話や物語といった大人でも楽しめる

作品として誕生しました。

 

しかし、絵本化を希望する声が高まり、

トーベ氏は絵本を制作することを決意。

 

その最初のころの作品が、

『それからどうなるの?』です。

 

「ムーミン それからどうなるの」の画像検索結果

引用元 

この絵本の工夫されている点は、

各ページに穴が開いていて、

前のページから次のページの

様子が少しだけ見えるようになっているところ。

 

ムーミンが道を進むにつれ、

「次はどんなところに出るんだろう?」

とワクワクしながら読むことができます。

 

しかし、単に仕掛け絵本のような

仕組みを作るために

このデザインにしたわけではありません。

 

実はこの絵本を制作するにあたり、

印刷代や紙代、絵の具代を節約する必要がありました。

そのため各ページに使われている色は、

3~4色と少ないのです。

 

そこで、穴をあけて次のページの

違う色彩が見えるようにすることで、

より多くの色を使ってページを仕上げているように

見せているのです。

 

この絵本はフィンランドのみならず、

日本や中国などアジア圏、ヨーロッパ諸国にも

各国語に翻訳されて出版されたそうです。

 

カーラ夫妻によって蘇るムーミン原画の世界

さて、トーベ氏の後を引き継いで

新たなムーミン作品を作るべく、

制作者として白羽の矢が立ったのが

カーラ夫妻です。

「カーラ夫妻」の画像検索結果

引用元 

 カーラ夫妻は、

妻のリーナ氏が筆ペンで絵を描き、

夫のサミ氏がコンピュータでスキャン、

微調整を加えていきます。

 

2人が実際に原画を仕上げていく過程を

ビデオで上映していたのですが、

原作の漫画の雰囲気と

手書き感を重視しながら完成させていく

様子は本当に華麗でした。

 

彼ら自身トーベ氏の

絵本を小さい頃に読んだ経験があり、

そのころのワクワク感や独特の世界観を

今でも作品に投影しているのでしょう。

 

ムーミンの世界に浸ろう

今はフィンランドのデザインが人気なこともあり、

日本版のかわいいムーミンではなく、

原作に忠実なちょっとビビッドな色彩の

ムーミン画にも注目が集まってきています。

 

原作のムーミン

色味が暗めだったり、

キャラクターの顔立ちも

決してキュートな感じではないため、

子供にとっては怖いと感じるかもしれませんが…

 

鮮やかなお花畑の光景や

暗い森の中を進むちょっとしたスリルなど、

大人になってこそ引き込まれるところが

多いムーミンの世界。

 

それを視覚的に存分に楽しめるのは、

やはり絵本ではないかなと思います。

 

展覧会は明日で終了してしまいますが、

大人でも楽しめる魅力たっぷりの

ムーミン絵本、

気になる方はぜひ探してみてはいかがでしょうか。